2001年7月3日 読売新聞朝刊より

 

 

 

 

 

 

 

 

♪音と心のハ~モニ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京都世田谷区の弦巻区民センター音楽室に、軽快ながら格調高いバロック音楽の調べが響く。84歳の男性がチェロを奏でれば、59歳になる目の不自由な女性が介助者の合図でチャイムトーンを振る。

 

高齢者や体の不自由な人が集う「シルバー・アンサンブル・SETAGAYA」。

地元の福祉団体「コミュニティネットワーク・ウェーブ」が2年前、自宅に閉じこもりがちな障害者

や高齢者に音楽を通して仲間を作ってもらおうと、「楽譜が読めなくても大歓迎!」と呼びかけた。

 

現在は、20人のメンバーが週に一度、演奏を楽しんでいる。5月には長野県の老人ホームの招待を受けて、お年寄りに華麗な演奏を披露した。

音と心のハーモニーが広がっていく。